愛知県美術館でパウル・クレー展が始まったので行ってきました。
《Three Houses》
《北海の絵》
《The Sunken Island》
とか大好きなので、これが生で観られる!と喜び勇んで行ったのですが、1枚も展示されていませんでした。
いや、けっして悪い内容ではないのです。
パウル・クレーの生涯を体系的に理解できるよう工夫されており、青騎士との関連やバウハウスでの位置づけ、第一次世界大戦やナチスによる影響など、時代が作品に反映された背景を知ることができました。
ただ…マッケやカンディンスキーなど同時期に活躍した画家の作品点数もそれなりにあり、冠にするほどの内容か!?てのが正直な感想。
なんというか、もっとパウル・クレー100%!!!みたいな密度を感じられるとばかり思っていたので、足りない満腹感をグッズを買い漁ることで埋めようとする自分がいました。
出口に強制的に連結された物販、アレよくできた導線ですね。
人数過多と思われるスタッフのおねえさんたちの笑顔のなか、なにも買わずに出ると罪悪感を覚えるくらいシームレスに繋がっているので、行動経済学の観点からは満点なのだと思います。
ただ…
コレでいいのかなぁ?
思えば愛知県美術館の展示ってピカソやクリムトのときもこんなかんじだったような…
もっとも今回も「パウル・クレー展 〜創造をめぐる星座〜」なので、パウル・クレーばっかり観られるよんとはどこにも書いておらず、展覧会名だけで勝手にかかって先走ったのは全て自分の責任、愛知県美術館さんはなにひとつ悪くないのです。
でもね、例えるならそう
大好きなバンドのライブに行ったらオープニングアクトが思いのほか長くて、メインの尺がそれほどでもなくアンコールもしてくれなかった。
そのかわり物販はめちゃ充実しててグッズいっぱい買ったよ!
みたいなカンジでしょうか。
感情がどうにも追いつかなかったため、帰りにニンニクを山ほど振りかけた豚カルビ丼肉増しを食べて帰宅しました。
パウル・クレー展は名古屋・栄の愛知県美術館で3/16まで開催中です。
ふるってご来場くださいませ。