先日アップした花織aika『Lover Match』ですが、例にもれずトラブルとの闘いでもありました。
最後まで悩まされたのは、意図的に映像をカットして黒い画面を表示する部分。
たとえば、こちら↓↓
完パケには美しいリッチブラックが表示されていますが、確認用に書き出した映像には必ずノイズが混ざっておりました。
ファミコンのカセット半挿しバグみたいなヤツが!
はじめは面白がってたのですが、これじゃ終わらーーんと思い直し以下の方法を試してみました。
対処法と表示結果
その① ファイル形式を変える
解説:
解像度とフレームレートは固定(※)にして、書き出す形式をmov → mp4、avi、wmvに変換
※FHD、30ドロップ
結果:
変わらず
その② レンダリング品質の上限を40000に制限
解説:
デフォルトでは最高品質で書き出す設定になっているため、40000kb/sまでに制限。
これ以上の数字に設定すると、レンダリング中にエラーが発生して止まる
結果:
ノイズが小さくなった!!
ケド・・・やっぱりでちゃう
その③ 黒い画像(jpg)をいれる
解説:RGBなのでイミ無いケド、C90 , M60 , Y30 , K100でベタ塗りした黒を画像として読み込み。
結果:
ノイズの形に変化が!・・・生きてる?
その④ 黒い画像(png)をいれる
解説:jpgと異なり可逆圧縮だからーっ。
サイズも軽いし。
結果:
またもやノイズの形状が変化。
ファイル形式により分布の仕方も変化するのが興味深かった。
こうなってくると、違うノイズも見てみたいとさえ思うように。
もはや当初の目的を忘れつつある。
その⑤ 黒い動画をいれる ← 解決!!
解説:
画像がダメなら動画にしてみよう!
黒い壁を撮影しようとカメラを構えたら、「こーするといーんだよ♪」とあいかが自分の足にカメラを押しつけ撮影すること数秒。
なるほど。レンズを覆っちゃえば黒いだけの映像が撮れるもんね。
結果:
YES!!
これが正解。
しかしノイズは出ない…。
本来の目的を達成したはずなのに、なぜか寂寥感に見舞われる編集スタジオ。
もうひとつ問題だったのはスローにしたとき映像の不自然さをいかに解消するか。
極度に速度を落とした映像に、プレデターみたいなモヤっとしたぶにぶにが発生したのです。
気になったのはこの部分↓↓
60フレームで撮影したので再生速度を10%(1/10)にしてもダイジョーブだろとタカをくくっていましたが、「あいの左手モヤっとしてヘンだよー」とプレビューの所感。
確認すると、たしかに手がぶよよ〜んと動いており、光学迷彩を纏ったプレデターみたいに見えます。
こちらの問題もいくつか試してみました。
その① フレームブレンドでリタイムする
解説:
リタイムのアルゴリズムは複数あり、スロー / 早回しの際に何の処理が最適かは実際に適用してするまで分からない。
結果:
かわらず
その② オプティカルフロー(画像優先モード)にしてみる
解説:
印象では、ほとんどの場合これがいちばんキレイになるかも。
でも例外もあるので…
結果:
プレデター感は減ったけど、手の残像が!!
南斗水鳥拳、もしくはファイナルヘブンみたいになった
その③ 再生速度を40%ほどに上げ、ダメージフィルムの質感がでるフィルターを適用 ← 解決!!
解説:
名付けて「木を隠すなら森の中」作戦。
ちょっとのノイズが目立つなら、たくさんのノイズで紛らわそう。
結果:
わりといいカンジになった
「毒を喰らわば皿まで」「濡れぬ先こそ露をも厭え」「尾を踏まば頭まで」・・・まぁそういうコトです。
ラインで誤爆したときに、どーでもいいことを連投するのと同じですネ。
このプレデター現象はもう1箇所あったのですが、それよりも服の裾が捲れてることが気になり、急遽ズームして見えなくすることで対応しました。
ほかに工夫したところといえば、落ちサビのところの走査線はエフェクトと同時に複数の線が書かれたpngファイルをゆっくり動かしています。
うっすらと上昇する細い線がソレです。
このように、あまたの試練(?)をこえて完成した『Lover Match』。
最終確認を終え完パケができあがった瞬間、ガシっと力強い握手を交わしたことを覚えています。
引き続き新曲も制作中ですので、今後も花織aikaをよろしくお願いいたします。
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