続編 製作中

松竹より正式に『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』続編が製作中であると発表されました。

2018年4月に示された制作ロードマップでは、2019年から2021年まで毎年1作ずつ公開予定とされたものの(全三部作)コロナ禍と重なり、たび重なる上映延期を経て1作目が公開されたのが2021年6月11日。

ボクは生粋のガノタでもファースト原理主義者でもないですが、宇宙世紀とはガンダム世界における正史なわけで、そこに真っ向から立ち向かう制作陣の方々を心の底から尊敬しています。
だってどのジャンルでもヲタクってやっかいでしょ笑

あれだけ丁寧に第二次ネオ・ジオン抗争後の世界を描いたユニコーンにさえ文句をつける人たちがいっぱいいて、まぁ最後はSFよりサイキックものみたいになっちゃったけど、ロンド・ベルもミネバもカイも元気だったじゃん!
ラー・カイラムの艦長はブライトだし、プルの由来も分かったじゃーんと言いたい。

で、ハサウェイです。

※たいへん失礼ながら、以下すべて敬称略
監督は「虐殺器官」や「GANGSTA.」を手がけた村瀬修功。
原画マンとして関わった作品は「ドラグナー」「ナディア」「ラーゼフォン」「ガンダム0083」「ガンダムUC」など。

そんな村瀬監督はキャラデザにpablo uchida、恩田尚之、工原しげきなど精鋭を当て、カラーキーも制作してイメージの統一を図ったとのこと。

カラーキーとは絵コンテから重要な場面をビジュアルに起こしたもので、制作を担当する各セクションのコンセンサスを取るべく制作したとインタビューで語っておられました。

音効による演出も素晴らしく、メッサーやグスタフ・カールが重力に抗うべくバーニアを吹かすのとは対照的に、ハサウェイが乗るΞ(クスィー)ガンダム”とペーネロペーがミノフスキー・フライトによる高機動を実現している様が特徴的な機動音だけでも分かる!

この高速立体機動は、物理的に側面・後方・天井にもスピーカーが埋め込んであるドルビーアトモスを備えた映画館だと恩恵をめちゃ受けられる仕掛けですね。

音楽制作だとウーハーを除く左右LR以外のスピーカーは結線や配置などの問題から不必要な場合が多いのですが、すべての音像をハース効果や逆相などを使ってコントロールしなければならないので、位相が狂いやすいのも事実。

ハードスピーカーを必要な分だけ揃えて音を動かすのは、こういった音が立体交差する作品で特に力を発揮するワケです。

音関連だと、テーマ曲はMåneskinとかBring Me The Horizonだったら最高だったのに!
いまの自民党をそのまま映し出したように腐敗がはこびる利権政党である地球連邦政府を倒すべく、ダバオから翼を広げて飛び立たんとするマフティーたちに早見沙織さん(ケリア)が合流したタイミングで現実に引き戻されたのは残念。

村瀬監督を呼び捨てにする一方、早見さんだけとかつじつま合わなくなったので、次回に続きます。