さくらももこさんのエッセイ「もものかんづめ」を読んで以来いつかは行ってみたいと思っていた、しまなみ海道を自転車で走って参りました。

尾道駅で自転車を借り、向島 → 因島 → 生口島 → 大三島と渡り、各島で海鮮丼を食べつつ今治まで約76kmを走破する計画です。
とはいえ、イヌの散歩以外ではゴミ出しと郵便物くらいしか身体を動かしていない身にとって、考えただけで膝が痛くなる壮大な野望。
しかも、まいこせんせいや妹たちも同行するとあって、まったく予断を許さないスケジューリングが求められます。
自分ひとりであれば、瀬戸内海の風を受けてクロスバイクで颯爽と走る姿が浮かばないこともないのですが、命の洗濯をしにいって三途の川に流される訳にはいかないので、迷わず電動アシスト付ママチャリを選びました。

いちお電動Eバイク(電動アシスト付きクロスバイク)もあったのですが、受付のおじちゃんが「値段がママチャリの倍だよ!カゴもないし」というので、ノータイムで諦めたのです。
まずは渡し船で自転車ごと対岸の向島に渡ります。
所要時間5分(110円)

ここからしまなみ海道サイクリングロードが始まるのですが、妹がノラネコとじゃれるなどして意外と時間を取られました。

これまでマウンテンバイクやクロスバイクは乗ったことがあるのですが、電動アシスト付きの自転車は初めて。
アシスト機能が1(弱) → 2(中) →3(強) の3段階に加えギアも3速まであるので、9通りの組合せから最適なものを選ぶ仕様です。
受付のおじちゃん曰く「平地はアシスト1(弱)でバッテリー節約してね」とのことでしたが、まいこせんせいをはじめ女性陣はゼロスタートでアシストMAXにしてました。
かくいう自分もギリギリまで電地を節約して、バッテリーを使い果たした人が出た場合にチャリを交換してあげようと博愛精神に満ちた走り出しだったのですが、はじめの坂道で強アシストを使ったが最後、常にアシスト3−ギア3のポジションのまま変えることはありませんでした。
どうやら牛丼屋のトッピングや熊手と同じ方式を採用しているようで、ランクダウンという選択肢はないみたいです。
幸いにも前日の雪がウソのような快晴。
オフシーズンということもあり人も少なく、自分たちのペースでのんぴりゆったり島々に掛かる橋を進みました。


受付のおじちゃんがオススメしてくれたお店がある生口島 (いくちじま)を目指します。
と思いきや、みんな腹ペコになってギスギスしだしたので、因島で早めの休憩を取ることに。
万田酵素がふんだんに使われているらしいオシャレなランチは海鮮丼とは程遠く、瀬戸内まで来て何やってんだと思いつつ楽しみにしてた足湯・・・はメンテ中で入れず。
コーヒー飲んだりイヌと遊んだりして落ち着いたところで、いよいよ生口島へ。
ここでも受付のおじちゃんオススメのたこ飯をいただきました。

味は悪くないのですが、バイト君たちがガチャガチャしてて落ち着かないので、そそくさと退散して集合場所へ。
※まいこせんせいたちはカフェで糖分補給中
このあと全長1480mの多々羅大橋を渡って大三島 (おみしま) に入り、電動自転車のバッテリーを交換。
日が沈む前に、今夜の宿「さわき」を目指します。
まさに陽が沈もうかという黄昏時。
木陰では延びた影を覆い隠す夜闇が迫ってくる時間のサイクリングロードを何かから逃げるかのように必死にペダルを漕ぎました。
宿に着くとお茶受けのお饅頭だけいただいて海水温泉に入り、逸品のおこぜ料理を!
といったところで次回に続きます。