続編 製作中 その②(全2/2)

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」続編制作中というニュースに盛り上がり、何度も観てるのにまた観なおして、かかりまくって書いた前稿の続きです。
※相変わらず失礼ながら、すべて敬称略

ドルビーシネマ基準で制作された本作は、メカデザ玄馬宣彦の意見もあり暗めの画面チューニング。
リアルにこだわった光線が美しく、ときに絵画的な光の使い方が印象的。

大半を好意的なレビューが占めるなか、アクションを軸にしたブロックバスター作品とは一線を画す位置付けなのは「シャアの反乱から12年」というアバンタイトルからでも分かるのに、画面が暗いモビルスーツ戦が盛り上がらない説明不足うんぬん…といったものもありました。

でもね、それ作品のせいじゃなくて受け取り側の感性の問題でしょ!?

村瀬監督は「ガンダムファンも、これまでガンダムに触れてこなかった人にも伝わる内容でとオーダーされた」旨のことを話しておられますが、この演出で理解できないのは映像作品に触れる機会が少なすぎるか、説明過多な日本のドラマやバラエティばかり観ているせいで受け取れなくなってるのでは?

ハサウェイを演じた小野賢章も「ハサウェイは話している台詞と思っていることが違うので〜(略)」と語っている通り、マフティーの魁首たらんとするハサウェイと、ギギに振り回される時では振れ幅があるのは明らか。

そもそもガンダムは政治劇であると同時に群像劇でもあるので、行間を感じ取れないと演出意図はちっとも伝わりませんね。

ギギに「大佐」と言わせるためにケネスは大佐である必要があり、かつてクェスをNTRれたハサウェイがギギにクェスを重ねていることが丁寧に演出されています。

富野さんの性癖丸出しのギギに関しては、逆シャアに触れていないとヤバくてピーキーなメンヘラでしかないわけで、そのあたりは初見殺しだったのかもしれません。

主役3人以外の声優も斉藤壮馬、山寺宏一、石川由依、種崎敦美、津田健次郎、武内駿輔などエース級がズラリ。
ただ、アムロどうなるんでしょう?

身構えている時には、死神は来ないものだ。

まさか古谷徹があんなことに…
次作を楽しみに毎日がんばりたいと思います。