Serial VR & Horror X’mas

メリークリスマス。

ことしのクリスマスはVRとホラーざんまいで猟奇にまみれたものになりました。

※『ダムドタワー』『脱出病棟Ω』『来る』のネタバレが含まれています。
未体験、未見の方はご注意くださいませ！！

まずはVR DIVEダムドタワー

名古屋テレビ塔につくられたVR体験型ホラーアトラクションです。(現在は終了しています)

こんなカンジでゴーグルをつけて・・・
こうなります。

能動的に仮想空間内を歩くことで、筋肉反射による恐怖が加わる実験的なアトラクション。
皮膚感覚まで再現したら簡単に現実を凌駕しそうな予感。

ナビゲーターのお化けのおねえさん（仮想空間内の）があまりに色っぽいのでそのまま付いていきそうでしたが、最後は踏みとどまりトゥルーエンドでクリア。
見えない道を歩くのってドラクエの城でしたっけ？（ゼノギアス？クロノトリガー？）
お化けに呼ばれるまま足を踏み出した刹那、かつてやりこんだゲームの記憶がアタマをよぎったことが勝因だと思います♪

続いては脱出病棟Ω（オメガ）

こちらもゴーグルはほぼ同じなのですが仲間とインカムで交信しながら、車イスに模したシートに乗って進んでいくアトラクションです。（振動するのみで実際に移動しません）

導入部分から丁寧な演出を積み上げ、ナチュラルに非日常にモーフィングするダムドタワーに比べ、こちらの描写は分かりやすいグロ＆スラッシャー。
Ｂ級ホラー好きにはお馴染みの、笑えるスプラッターです。

が、最大の難関は全員（２～４名）で同じ絵を選ぶ問題。
ロールシャッハ・テストさながらのなんとも形容しがたい図形が出題されます。

ボクらは４人で挑戦しましたが、
「牛みたいな方にしよ！」
「えっ？悪魔みたいなやつ？」
「角が上むいてるのだよ」
「ゼンブ角は上向き・・・」てなかんじでかみ合わず不正解。
左右から迫る回転ノコギリに切り刻まれてゲームオーバーでした。

ちなみに１回目は妹がなぜかモンスターに親切心を出し、話しを聞こうと近づいたところ刺し殺され、残りのメンバーも大きなハサミで首をザクっ！と突かれました。
ゲームセンター内というロケーションも含め、引きずる怖さのないライトな感覚のVRなので、ホラー耐性のない方にもオススメです。

ラストは中島哲也監督『来る』。

予告編だけをみればホラーかな？と勘違いしそうですが、スラッシャー系エンタメ全開のバトルアクション。

序盤の進行役である田原夫妻（妻夫木聡＆黒木華）の人物像を順に見せることで観客にストレスを与え、この二人が惨殺されることで溜飲が下がるような流れになっています。

デフォルメされているとはいえ結婚式やホームパーティーのエセリア充感は誰もが一度は感じたことがあると思いますが、インサートされるセリフがメタ構造になっていると気づくと、怖さと恥ずかしさを感じる仕掛け。
中島監督コワすぎです（笑）

田原夫のイクメンアピールブログは鼻セレブもびっくりといった薄っぺらさ。
半分に食いちぎられるところでは「いっけーっ！ぼぎわーん！」（原作『ぼぎわんが、来る』より。映画では呼称されておりません…）と化け物側を全力で応援することになりました。
ゴア描写は意図的にチープに見せてあるので、クリスマスでも楽しめるエンタメ作品です。

あいあいコンビの近況です。

あいなはタコパ(たこやきパーティー)をすると聞いていましたが、送られてきたのはこちら。