楽器を手作りしたはなし

１ヶ月ほど前のことです。

完全なるアコースティック生音ライブ（マイクも無し）に花織aikaが出演させていただくことになり、サポートで入るまいこせんせいの機材を考えることになりました。

これまでも多くのパーカッション類を使っていましたが、経年劣化によりボンゴの革は破れ、マラカスは剥離した塗装の隙間から中身が飛び出す始末。

使い勝手の良いキックパッド

は電気モノのため不可。

これはどうしたものかと思案している横で、目を輝かせた物欲の権化たちが囁きます。

「なんか新しいの買おうよ」

たしかに多極的な見地から鑑みるに、新機軸を導入するにはタイミングと縁が必要なのだと思います。

ボクの好きな言葉のひとつに「欲しいときが買うとき」というのがありますが、まさに今がそれ！

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なのですが

まいこせんせいやあいかの「もう飽きたーっ」を何度も見てきた身としては一抹の不安も。

ヤイリギター（岐阜県可児市）の工場まで見学にいって買ったギターは、友人の披露宴で一度使われた以降ケースから出されることもなく倉庫の奥に祀られたまま・・・。

ほかにも鳥の声っぽい音が出るやつ（という触れ込みでじっさいは木が擦れた音がするだけ）や貝殻をいっぱいくっつけたやつ、割とガチ目なカバサなど「なんかに使えるかもーー」と揃えたものの、ただ物置の容量を圧迫するだけに終始した数々の屍を乗り越えた経験からゴーストが囁くんです。

「DIYしちゃえば？」

プラモデルを作れば３つほどパーツがあまり、業者に頼む倍以上の金額をかけた倉庫の床張りは、フワフワして安いアトラクションみたーい！
という父親のダメスキルをあますところなく受け継ぐボクは、本来なら絶対DIYに手を出してはいけない部類なのでしょう。

だがしかし

これぞ、まさに天啓。
楽器まで手作りする僥倖に恵まれたことを感謝せねばなりません。

さっそく作ってみました。

ダンボールで作ったカホン。
ちまたではダンホンと呼ばれるものです。
ダンボールはもちろんジェフ・ベゾス製。

以下、脳内レビューをご覧ください。

演奏力が著しく向上します。
楽器などさわったことがない人でもレニー・カストロと見まごうばかりのパフォーマンスが可能に

音や質感は完ぺきなのですがステージ映えしないのが難点。
黒１色が許されるのはキアヌ・リーヴスかウェズリー・スナイプスくらいでしょう。
スワロフスキーでデコろうとおもいます

ずっと狙ってた受付のコに意を決して告ったところ、「ダンホン叩けるようになったらいいよ♡」と言われ即ポチしました。
２ヶ月引きこもって演奏できるようになったのですが、当の彼女は身内が病気になったらしく、いつ誘ってもお見舞い行くからまた今度ーとの返事。
はやく披露したいです。

次回のライブで使う目的で購入。
バンドメンバーも喜んでくれると思う。
よく考えたらバンド組んでないしライブの予定もないけど、さっそくリハが待ち遠しい。

いかがでしょう？

ぐるぐる巻きにした100均テープが安っぽすぎることを除けば、われながら良い出来と思ったのですが・・・

あいか
「Ｉさん（美しくオシャレなスタイリストさん）見たら発狂するよ！」

ということで、ヤイリギターの横に置かれることになりました。

どうでもいいけどジェフ・ベゾスとJ・K・シモンズって、ぱっと見そっくりですよね？

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