ラップとサブベース

花織aika『CHEERY CHARM』(読み:チェリーチャーム)のリリックビデオが公開されました。

『Lover Match』に続き、あいかのラップがフィーチャーされた楽曲です。

チェリーチャーム(さくらんぼの飾り)のタイトルが示す通りキラキラした可愛い楽曲で、あいかの声もふわっと浮かぶようなバランスにミックスされています。

が、それに反してトラックはディープでドープでハイプ・・・を目指すべくストイックに作りました。

ブ厚いシンセリードにはサイドチェインをバッキバキにかけ、ブリッジ前ではトラック全体をテープストップで一瞬ミュートしたりと攻撃的なアレンジになっています。

使ったプラグインですが、シンセリードはSpireとOmnisphere2のSuperSawをレイヤー。
サイドチェインはNICKY ROMERO 「KICKSTART」で、キックをトリガーにするのではなくテンポに対して四分でダッキングしています。


出典:NICKY ROMERO 「KICKSTART」

 



また、今作でとくに力を入れた推しポイントは超低音のサブベース。

サブベースとは、よく聴こえるベースラインより遥かに低い帯域で鳴る超低音のこと。
単独ではおよそ判別できないくらい低い周波数特性帯ながら、上モノと重なることで独特の質感と飽和感を感じられるため、ベースミュージックをはじめEDMなどで積極的に取り入れられるようになった手法です。

ドロップ(サビ)部分では超低音のベースが、あいかの歌にひっぱられることなく自由にウネウネ動き回りレンジが拡がる仕掛けになっています。

主な帯域が30Hz前後とあまりに低くスマホやイヤホンでは再生できませんが、大口径スピーカーもしくはライブ・イベントなど大音量で鳴らせる環境では、明らかに広いレンジ感を堪能していただけるかと思います。

もっとも、以前よりコード展開が少ないラップやヒップホップにおいて、キックと同じタイミングでサイン波を鳴らす手法(※)はありました。
キックをトリガーにして、曲キーの周波数がアサインされたサイン波のゲートを開くワケですネ。
※曲のキーがAなら27.5Hz、Cなら32.7Hzといった具合

 

最近はトラップやEDMに限らず、メインストリームのポップス(※)まで低域がより強調される傾向にあります。
※洋楽全般で北米が特に顕著。一方、日本の音楽は・・・相変わらず歌謡曲の流れを組んだJ-POPが主流デスね

 

かつては低域の補強用に使われていたサブベースてすが、最近の制作現場ではよりアグレッシブなアプローチが主流となっています。

史上最年少でグラミー賞を受賞したビリー・アイリッシュの『bury a friend』では、楽曲の進行と異なる動きのサブベースを聴くことができます。

立体感の構築に有効に作用し、ある種の引っかかりのような心理的効果を産んでいるのが分かります。

といった☝トレンドを取り入れて作られているのが、花織aika『CHERY CHARM』なのデス。

今回はこのリリックビデオ用のミックスなので、音源化する際は異なるミックス&マスタリングになる予定です・・・・・・たぶん。
だってこれ書いてて急に思いついたから、まだ誰にも言ってないし。

当のあいかに伝えたとて

「ふーん・・・。それよかさ、タン食べたい!あとイカのバター焼き!」

とか言ってくるのが関の山です。

まぁ、そんなカンジですがどうぞよろしくお願いいたします。



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