いくらなんでも

アタマ悪すぎる！！

なにがって？

モチロン、国税庁のe-Taxに関するシステムのバカさが限界を超えてます。

国税庁のアナウンスを見る限りマイナンバーカードもしくはIDとパスワードがあれば、オンラインで簡単に確定申告できるようなイメージを受けますが、事実は全く異なります。

結論から言えば

オンラインで完結せず・簡単ではなく・準備に恐ろしく手間がかかる

ほぼメリットのない劣悪なものです。

必要書類を印刷して、郵送か提出するほうがはるかにお手軽。

なにより、いちばんイミフなのはブラウザの指定。

 Internet Explorer（以下IE）しか使えません。
※MacはSafariのみ。OSとブラウザーのバージョンによって動作不可

ちょっとコレみてください。
先月のブラウザシェア比率をグラフにしたものです。

IEのシェア ３.38 ％ですよ！
使用率１割にも満たないとこになぜピンポイント照射？？

ちなみに世界における同時期の割合はこちら

１％切ってます・・・。

参考
Browser Market Share Worldwidestatcounter GlobalStats

ChromeやFirefoxは使いやすくアドオンなど機能も充実、OS標準ならEdgeもあるし(iOSはSafari)、個性を求めるならSleipnirやOpera。
いまどきIEを使う人なんてほぼいないワケです。

そもそもWin7以降のOSではセキュリティ強化の反動でIEの動作がアヤシクまともに使えません。
一般的な見地からすれば利用比率のマジョリティーに合わせると思うのですが、さすがはニッポンの偉い人たち

「IE使えんと困るっしょー！？税金使って良いモノ作ったよーん」

と、セキュリティを無効してIEが動作するファイルをインストールしろという指令。
ブレないジャイアニズムに感動すら覚えます。

出典：PLUS1WORLD

いまいちど確認しておきますが、上の写真は国税庁の公式サイトで配布されているファイルの実行画面です。

けっしてエロサイトやアフィ地雷詐欺サイト、無法中華サイトやダークウェブではありません。

インストール時はUIのヘボさが一昔前のウィルスやトロイみたいでドキっとします。
いい味出してるとも言えますが…。

米マイクロソフトでWin95/98、IE3.0/4.0 などのソフトウェア・アーキテクトとして活躍した中島聡さんが

学ばない｢古い人｣が実権を握る日本の致命的弱点

として次のように述べています。

政府のお金を1円でも使ったソフトウェアは「オープンソース」にすることを決めた法律を作るべきだと思っています。
現在の政府や地方自治体の予算は、ITゼネコンと呼ばれる、IT業界のシロアリに食われまくっているような現状です。
(中略)
とにかくベンダーに丸投げして、決められたものを作らせることができればおしまいです。
メンテナンスや変更のやりやすさなども考えられておらず、設計が根本から間違っています。
出典：東洋経済オンライン

まだまだあります。

国税庁が発行している『e-Taxソフト操作マニュアル』（2021年1月版）
https://www.e-tax.nta.go.jp/manual/clientmanual_all.pdf

全部で525ページあります。

年に１度の確定申告のため、500ページ以上あるマニュアルすべてに目を通して把握している人がどれだけいるのでしょう。

【e-tax 平成の人が理解できないまとめ】#e_tax #etax #確定申告 #etaxまとめ pic.twitter.com/F6JGkgxtZc

— もう1人の自分 (@harikirichaitee) February 23, 2019

知識や技術をアップデートしないまま利権にしがみつく「古い人」がベンダーに丸投げした結果、ユーザビリティのかけらもなくストレスと作業時間を増やすゴミシステムが国税庁のオフィシャルサービスとしてまかり通っているおぞましい現実。

オードリー・タンの本を読んで、リバースメンターなど台湾のシステムを見習ってほしい。
そもそも、なぜ台湾の施策がうまくいくかといえば、政府に対する国民の信頼があるからにほかならず（投票率は75％超え）、時代にも民意にも逆行している日本政府は長期政権の弊害が次々と吹き出す末期的状況。

マジで若い人たちもちゃんと選挙行って投票しようね。

スタジオギビン「シンガー募集」特設ページ